
2025年5月17日(土)に、造園に関する学術、技術および芸術の進歩をはかるため、造園に関し特に優秀な業績をあげた会員である者もしくは会員を含む団体・組織に授与する「日本造園学会賞」授賞式が、東京『東京⼤学安⽥講堂』にて開催されました。
https://tokyo-2025.jila-zouen.org/award/
この度、『福武トレス』の造園を担われました荻野景観設計・荻野彰大氏が、設計部門にて受賞をされました。「旧福武書店迎賓館庭園再生と新築棟への展開」として、小形研三氏の雑木の自然風庭園の再現を高く評価されたことが受賞理由となっております。
荻野彰大さん、荻野景観設計の皆様、本当におめでとうございます!



受賞を受け、荻野彰大氏よりコメントをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
福武トレスとの関わりは、5年前にTNA様からご相談いただいたことから始まり、
今日に至るまでの多くの方々との思い出が走馬灯のように蘇る気持ちです。
自分と同い年である旧福武書店迎賓館庭園と、憧れのTNA様設計の建築を
何としても良いものにしたいと、スタッフやパートナーの皆様とともに全身全霊をかけてきました。今回、その成果を表彰いただき、そのことに対しとても幸せを感じております。
この旧庭園の魅力と価値を見出し、建築とともに過去と現代をつなぐ新たな庭園として、再び息吹を吹き込まれた福武美津子様の行動そのものが、讃えられたことに違いありません。
かつての迎賓館を築かれた故福武哲彦様や故小形研三氏へ、受賞の歓びをご報告できれば幸いです。
それぞれの時代や社会を映し、平和を祈ってきた日本の庭の歴史の中で、
福武トレスは現代に求められるみどりとしての役割を果たせているのではないかと思います。
どなたにも家族の歴史があり、故郷にはいずれ山や海へとつながる風景があり、
ご自身にも小さな頃からの思い出があるように、
連綿としたつながりの中で、私たちは安心や癒しを感じているのかもしれません。
その中の休止符のようなひとときをこの福武トレスで感じていただければ幸いです。
荻野彰大
これからも『福武トレス』は、過去から未来へつなぐ美しい場所となるよう、皆様のお力をいただきながら活動を続けてまいりたいと思います。


